古民家カフェ蓮月

古民家カフェ蓮月は大田区池上にある古民家を改装した
カフェ&レンタルスペース

Profile

住所
146-0082
東京都大田区池上2-20-11
営業時間
平日11:30~18:00 (LO17:30)
土日祝11:00~18:00 (LO17:30)
定休日
不定休

Story

~優しさの物語を、次の時代ひとへつなぐ場所~

ここ池上には、昭和の時代から幸せの形を大切にしながら、古民家カフェ「蓮月」として、今もなお愛され続けている場所がある。 歴史や生活文化を重んじ、人と人とのつながりを大切にしてきたこの場所は、静かに、けれど確かに人の心を受け止めてきた。 この場所を守り続けているのが、輪島さんだ。

父の影響から助け合いの連鎖、そして決断

もともと輪島さんは、古着屋で働いていた。 しかし、古着を売り買いする日々を続ける中で、次第に別の形で人と関わりたいと思うようになったという。

「飲食をやれば、人が自然と集まって、もっと良い関係が生まれるのではないか」

そんなことを考えていた矢先、古民家再生プロジェクトの話を耳にする。
「やる人がいない」という言葉を聞き、輪島さんは「困っているならやってみよう」と決断した。

来るものを拒まず、必要とされる場所に手を差し伸べる。
その選択は、今の輪島さんにもつながっているように感じた。

輪島さんの行動の背景には、亡き父の影響がある。
父は、人助けを自然に行う人だったという。その姿を見て育った輪島さんもまた、古着屋時代から、誰にも知られないところで若者を支えてきた。

誰かの「思い出」を大切にする人

学校に馴染めず、不登校になっていた一人の女の子がいた。 古着屋に通う中で、輪島さんは少しずつ彼女の話を聞くようになる。
ある日、修学旅行の話を聞いた輪島さんは、「思い出に残るから行ってほしい」という思いから、費用を負担することまで伝えた。
しかし、彼女は修学旅行に参加しなかった。
そのことを知った輪島さんたちのコミュニティは、「それなら、別の形で思い出を作ろう」と考え、自分たちで旅行を計画し、実行に移した。

輪島さんは、自分が何かをしてあげた、という感覚よりも、誰かが笑顔になること自体を喜ぶ人だ。
他人の幸せを、自分の幸せのように感じる。その姿勢が、周囲の人たちを自然と動かしていたのだと思う。

この活動を目にしたのは蓮月の再生に関わる人たちだった。

この場所を残していく。物語を繋いでいく。
「愛着を持つことも逃げ出したいと思うこともあったが、僕にしかこの場所を残せないと思った。」
古民家カフェ「蓮月」として10年を超え、輪島さんだから残せたものがあり、輪島さんにしか担えない責任があったのは紛れもない事実だ。
中学時代から勉強で利用する女の子がいた。
輪島さんは、古着屋時代に身につけた観察力でタイミングを計らって声をかけた。
それからお菓子を差し入れたり、声をかけたりなど細やかな応援を始めた。大学受験時も勉強する場所として利用し、志望校に合格することができた。
後日、女の子の母親から「ぜひお礼をしたい」と連絡があったという。
その言葉から、この場所が彼女の心の拠り所だったんじゃないかと感じた。
志望大学に入学後、彼女は、「蓮月」でアルバイトとして働いてくれた。
そして彼女が社会人になった今も、当時の縁は途切れていない。受験生と見守る側という関係は、いつしか人生を通じたつながりへと変わっていった。何気ない一声が、人の人生にそっと寄り添うことがある。
そのことを教えてくれる、輪島さんらしいエピソードだ。

優しさの“種”を、次へ

「これまで、多くの種を貰ってここまできた。父が亡くなった後も知らない人を助けている話をたくさん聞いてきた。
気付いたらいつの間にか自分も同じようなことをしていた。
将来的には、自分がいなくても『蓮月』の建物と物語を色褪せないようにしたい。」
人の優しさに触れる体験が心を落ち着かせ、生活の豊かさを感じさせる。
自分が受けた種まきを、次は種を渡したり、土を耕したり、水を与えたりすることで関わる人の芽を出すための支えになりたいと言う。
父から受け継いだ人助けの精神で優しさや幸せが人から人へ伝染し、社会全体にいいループを広げていきたい。そんな思いが紡いできた優しさの物語が、古民家カフェ「蓮月」に表れている。

おわりに

輪島さんが語っていた
「多くの方から“優しさという種”をもらってきたからこそ、今度は与える側になりたい」
という言葉が、特に心に残った。
古民家カフェ「蓮月」は、昭和の温もりとともに、人と人との思いやりを今に伝えている。
取材を通して、人のつながりが持つ力の大きさを改めて感じた。
私自身も、これまで多くの人に支えられてきた。 これからの人生では感謝の気持ちを忘れず、いつか自分も誰かに“種”を返せる存在になれるよう、夢に向かって努力を続けていきたいと思う。

Detail

企業名

古民家カフェ蓮月

電話番号
03-6410-5469
お問い合わせの際は、「何者47」を見たとお伝えください。
ウェブサイト・ブログ・SNS
https://rengetsu.net/
事業承継

釜めし焼き鳥 『にれの木』

求人募集

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記事投稿者

立正大学 地域発展委員会
武中大真・中垣誠人・吉田翔雲
(2026.1.21現在の情報)

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